鈴木遊助の”ツッコミ道場”

日常に、ツッコミを。

#2 "説明" と "ツッコミ" は何が違うの?

 

こんばんは☺️

 

 

最近は,三寒四温とはまさにこのこと…といった気候ですね.
虫の存在が視界の端にちらつき初めて非常に気が滅入っています.

 

 

 

 

さて,早くも第2回ということで,今回は説明とツッコミの違いについて書いていこうと思います.


ーー #1 では「なんでやねん!」で相手の間違いを指摘することを覚えました. 

 

ですがこの「指摘」はツッコミにおける一要素に過ぎません.そこからさらに“ボケの解説”を加えることで,あなたのツッコミは一つ上のレベルへ達するでしょう.

 


例を挙げるならば,「暑は夏いねえ」とボケられたら,

「なんでだよ!(指摘),

“あつ”と“なつ”が似てるせいであべこべになっちゃってんじゃねえか(解説)」

と返す,ここまでで1セットです.

 

ここまではよろしいですか?

 

 

では本題.説明とツッコミの違いについてです.
ここまでの説明を読んだみなさんの中には,「いやボケの解説ツッコミくらいできるよ」とお思いの方もおられるのではないでしょうか.


「甘い」と言わせていただきます
その解説ツッコミをするとき,不安になって全てを説明していませんか?

 
先ほどの「暑は夏いねえ」の例,“ツッコミがくどい”と思えた方はどの程度いらっしゃったのでしょうか.
ただボケを説明すればいいだけ,などという甘い考えは捨てましょう.

 
想像してみてください.単に相手のボケを事細かに説明することは,ツッコミと言えますか?


むしろこれではオトすどころか,相手のボケを晒し上げているとも取られかねません.確実に伝わるようにとボケの説明に終始するようでは,ツッコミとしてはまだ二流であると言わざるを得ません.

 

今回この記事で読者の皆さんに覚えていただきたいのは

 ツッコミ=説明

ではなく

 ツッコミ⊂説明 (ツッコミは説明の一部

であるということ.



ツッコミは説明であると言えるが,説明がツッコミであるとは必ずしも言えないのです.
言うなればそう,“説明”から余分な情報を削っていったものが“ツッコミ”なのです.


「暑は夏いねえ」のボケには「あべこべになってんじゃねえか」程度の分量で十分でしょう.そして,アナタが“説明”ではなく“ツッコミ”をしたいのであれば,必要なのはただ一つ.

 

”信用すること”です.

 

相手のボケのうち,一番不自然な一点のみを解説し,あとの理解は周りの人間に任せましょう.相手を,そして周りを信じ,あえて情報を削ることで,あなたの発言は立派なツッコミ足り得るのです.

 

 

 

あえて情報を減らす引き算の美学,それはツッコミにおいても例外ではありません.
恐れず,畏れず,洗練された“ツッコミ”を繰り出してみましょう.

 

 

『今日のツッコミ』

ボケ「デッドエンドラーン♪」

ツッコミ「黄泉送りバントすんな」